特定整備(電子制御装置整備)の認証取得|要件と準備の進め方

許認可・法務 企業価値向上(磨き上げ) 2026.07.31 公開

自動運転技術の普及にともない、従来の分解整備に加えて「電子制御装置整備」が特定整備として位置づけられました。エーミングを含む作業を行うには、この認証が必要です。

どんな作業が対象になるのか

  • 自動運行装置の整備・改造
  • 運転支援に関わるカメラ・レーダーの取り外しや調整をともなう作業
  • フロントガラス交換にともなうカメラのエーミング
  • バンパー脱着にともなうレーダーの調整

フロントガラス交換やバンパー修理は鈑金塗装の現場で日常的に発生します。対応できないと、その入庫自体を受けられなくなります。

認証に必要な3つの要件

1. 作業場・設備

  • エーミング作業に必要な平坦な床面と、規定を満たす作業スペース
  • ターゲット設置に必要な距離と幅の確保
  • 照明・遮光など、作業環境の条件
  • スキャンツール(対象車両に対応したもの)
作業場の要件は、屋内・屋外や作業方式(自動車製作者が指定する方法)によって異なります。既存の工場スペースで満たせるか、レイアウト変更が必要かは早めの確認が必要です。

2. 人員

電子制御装置整備に関する講習の修了者など、規定の要件を満たす整備主任者の選任が必要です。講習は定員があるため、計画的な受講が求められます。

3. 記録・体制

作業記録の保存や、点検整備記録簿への記載など、実施体制の整備も要件に含まれます。

準備の進め方

  1. 自社の作業場が要件を満たすか、寸法を測って確認する
  2. 不足があればレイアウト変更・改修の見積を取る
  3. 整備主任者となる人員の講習受講を計画する
  4. スキャンツール・ターゲットなど機器の選定
  5. 運輸支局へ申請
POINT設備投資には補助金を活用できる場合があります。改修と機器導入をまとめて計画すれば、実質負担を抑えられる可能性があります。

承継・M&Aへの影響

特定整備の認証を持っているかどうかは、買い手が事業の将来性を判断するうえで重要な材料です。認証がない工場は「これから投資と時間が必要」と見なされ、評価に反映されます。

制度の詳細や要件は改正される場合があります。申請にあたっては必ず所管の運輸支局および最新の告示をご確認ください。

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