自動車アフター業界はこれからどう変わるか|経営者が押さえる5つの潮流

業界動向 企業価値向上(磨き上げ) 2026.08.18 公開

いま起きている変化は一時的なものではなく、構造的なものです。5つに分けて整理します。

潮流1:需要の母数が細っていく

若者の車離れ、免許保有人口の減少、都市部での保有離れ。整備需要の母数そのものが縮小に向かっています。一方で保有車両の平均年齢は上がっており、1台あたりの整備需要は増える面もあります。

示唆台数を追う経営から、1台あたりの単価と継続率を上げる経営への転換が必要になります。

潮流2:整備士が集まらない

整備学校の志望者減少と、現役整備士の高齢化が同時に進んでいます。募集をかければ人が来る時代ではなくなりました。

この結果、「整備士が在籍していること」自体が事業の希少価値になり、M&Aの世界では買収動機の上位に来るようになっています。

潮流3:技術の断層

  • ADAS:エーミングへの対応可否が入庫の可否を決める
  • EV・HV:高電圧に対応する設備・資格・保険
  • 診断のデジタル化:スキャンツールなしでは成立しない作業の増加

投資できる事業者とできない事業者の間で、対応できる車両の範囲が開いていきます。

潮流4:法令・コンプライアンスの負荷

特定整備の認証、保険販売に関する体制整備、電子帳簿保存への対応。小規模事業者ほど、事務負担の割合が重くのしかかります。

潮流5:事業者の再編

後継者不在と投資負担を背景に、廃業と統合が同時に進んでいます。統合する側に立つのか、される側に立つのか、あるいは自社の規模で完結させるのか。どの立ち位置を選ぶかが経営判断になります。

自社に引き寄せて考える3つの問い

  1. あと10年、この工場を続ける前提なら、どの投資が必要か
  2. その投資を回収できるだけの入庫が、10年後も見込めるか
  3. 見込めないなら、いつ、どういう形で次へ渡すか
この3つの問いに答えを出す作業を、ご一緒します。「続ける」という結論でも構いません。まずは現状を整理するところからご相談ください。

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