60代から始める引退準備|整備工場オーナーがつくる承継の年表

逆算経営 引退からの逆算経営 2026.07.20 公開

承継の準備が進まない最大の理由は、やるべきことが多すぎて、どこから手を付ければよいか分からないことです。これは1枚の年表をつくるだけで、かなり解消します。

年表のつくり方は3ステップ

  • ステップ1:引退したい年齢と時期を決める(仮でよい)
  • ステップ2:そこから逆算して「◯年前」の欄を並べる
  • ステップ3:各欄に、その時点で終わっているべきことを書き込む

引退5年前にやること

意思の確認

ご子息・ご息女に継ぐ意思があるか、幹部社員に継ぐ可能性があるかを確認します。ここが曖昧なまま時間が過ぎるケースが非常に多く、5年前の時点でははっきりさせておきたい項目です。

自社の価値を知る

第三者承継の可能性が少しでもあるなら、この段階で企業価値の目安を把握しておきます。金額が分かって初めて、引退後の生活設計が具体的になります。

磨き上げの着手

収益構造の見直し、社長への属人化の解消、決算書の整備。効果が出るまでに時間がかかるものほど、早く始める価値があります。

引退3年前にやること

  • 承継方針の決定(親族内/社内/第三者のいずれか)
  • 後継者が決まっている場合は、引き継ぎ計画の作成と実行開始
  • 第三者承継の場合は、相手探しの開始
  • 個人保証・借入金の整理方針を金融機関と相談
POINTM&Aは相手探しの開始から成約まで半年〜1年が目安です。3年前に動き出せば、条件が合わない相手を断る余裕が生まれます。

引退1年前にやること

  • 取引先・仕入先への引き継ぎ挨拶の段取り
  • 認証・指定工場など許認可の引き継ぎ手続きの確認
  • 従業員への説明のタイミングと内容の決定
  • 引き継ぎ後の相談役としての関わり方の取り決め

年表は書き換えてよい

一度つくった年表は、状況が変われば書き換えて構いません。大事なのは、頭の中にある漠然とした不安を、期限のついた具体的なタスクに変換することです。「まだ先の話」が「今年やること」に変わった瞬間から、準備は動き出します。

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